ご両親との同居を機に2F部分を二世帯住宅へとフルリノベーション。以前から、興味をお持ちだった自然素材。リビング床は、赤松の無垢材。実際に材木店へと出向いて樹種を決定したそう。赤松を自然塗料で仕上げたことにより、建具やカウンターなどの色合いが統一され全体の一体感が生まれました。天井と壁には、珪藻土を塗りクロスでは出せない温かな表情と気持ちよい空気感を実現。また、収納を増やす為に小屋裏収納を作り、その補強で梁を組みました。梁は補強だけでなく、見せ梁としても空間にアクセントを与えます。
リビングへと向かう廊下は、ステンドガラスとクローゼット上のガラスブロックから光をたくさん取り込む工夫が。
既存の掃き出し窓からは小学校のグランドが見えて緑が多いとてもいい眺め。
キッチンには既存の掃き出し窓を残したいというHさまの願いを叶えるべく、I型キッチンのアイランドを選定しました。左右の動線を確保しながら素敵な眺めが期待でき、オープンなのでコミュニケーションが広がります。
キッチンの床は、打ち合わせの際に冷え症だとおっしゃっていた奥さまのためにサーモフロアを採用しました。ワークトップもホワイトで統一して、明るく温かなキッチンの完成です。
キッチンにはお便りを張るコルクを組み込んだニッチを設置。
2段式のカウンターなのでハイチェアじゃなく普通のチェアが使用できるのが嬉しい。
キッチン裏側にはイチョウの無垢材を使った造作カウンター。
リビング内の建具は全て造作というHさま邸。来客の顔となるリビングドアは、廊下への採光を考えて大きめにとった格子窓にフランスから輸入したチェッカーガラスをはめ込みました。ドア上のステンドグラスとの相性は抜群でその存在感が光ります。
また、リビング内にはいくつか造作シェルフが。リビングドア横には、キーボックスと電話台。飾り棚も兼ねて階段のようなデザインにアイアンフックが5つ可愛らしく並びます。CDとMDデッキを収納する壁付けのシェルフ。お部屋のコーナーを活用したTVコーナー上のコーナーシェルフ。そして、キッチンカウンター横のアンティークなキャビネットは、なんとHさまがお持ちだったもの。大工のアイディアにより素敵なキャビネット入りカウンターへと生まれ変わりました。
バリアフリーで仕上げているのでリビングから続く無垢の赤松の存在感が際立ちます。
CDとMDを収納できる造作シェルフと、部屋のコーナーを活用したコーナーシェルフ。
トイレもニッチや照明でこだわりを演出。
畳は半畳縁なし畳を使用しました。3枚連動の採光付き建具は上吊りの為、和室からリビングへは完全なバリアフリーになっています。
クロスは1面がアクセントクロスになっており、半円状のニッチを造作しました。正面奥を珪藻土塗りにしたため、ダウンライトからの光で素材感が引き立ちます。流木調の棚押さえはHさまがセレクトされました。書院造の違い棚のように、和の香りを残したニッチの完成です。
家族構成 | お孫さんから 曾おばあちゃんまでの4世帯 |
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総費用 | 1150万円 |
施工期間 | 2月半 |