2023/01/25 中古リノベ、資金計画・ローン・税金
vol.02 中古×リノベのメリット
中古×リノベという買い方
最近「中古×リノベ」という買い方で、満足度の高いマイホームを手に入れる人が増えています。なぜ満足度が高くなるのでしょうか。その理由を考えてみましょう。
中古住宅のメリット
1)同条件で新築住宅より価格が安い
2)立地にこだわった住まいが探しやすい
3)実物を見て選べる
4)管理や居住者の様子がわかりやすい
5)消費税増税の影響を受けにくい
価格については説明不要でしょうが、中古住宅は売地や新築に比べ、常時まんべんなく広いエリアで売り出しがあります。なので、通学・通勤事情にこだわって探したり、予算内で通勤に便利な場所で探すといった探し方ができます。また、実物を見て選べるのでも大きなメリットです。日当たりや空間の広がりなど図面だけでは分かりにくい点も五感で確認できます。
こうしたメリットを活かすことで、希望条件に合う住まいにたどり着くことができるのでしょう。
中古住宅の最大のデメリットは、建築時期が古い分だけ老朽化が進んでいたり、間取りや設備が旧式なために今の暮らしに合わない場合があるという点です。
そのデメリットを解消するのが、リノベーションです。劣化状況を点検したうえで、間取りや設備を自分の暮らしに合わせてリノベすることで、自分らしい空間に作りかえることができます。
今の中古住宅市場は、築年が古くて安いものから、築浅でそれほど値下がりしていないものの新築と遜色のないものまでバリエーションが豊富に流通しています。その中から、希望条件に合うものを見つけて、自分らしい空間を演出できるリノベをすれば、満足度の高いマイホームを手に入れることができるというわけです。
国の後押し
最近は国や地域の補助金、助成金なども用意されています。
中古住宅のメリット
1)中古住宅に関する情報提供の充実
2)リフォームに関する情報提供や
トラブルの策定
3)瑕疵(かし)保険の普及促進
4)リフォームローンの充実
5)リフォームによる性能向上を担保価格
として評価する仕組みの検討
上に挙げたほかにも、宅地建物取引業者のコンサルティング機能の向上やライフサイクルに応じた住み替えの促進なども挙がっています。
中古住宅の情報提供については、既に、実際に成約した価格やリフォームなどの履歴情報を消費者が分かるように整備していく仕組みを検討する検討会を立ち上げています。
中古住宅の性能や品質を検査するインスペクションの検査項目や検査員の資質に関するガイドラインを策定すること、住宅の基本性能の重大な不具合を担保する保険(瑕疵保険)の普及促進なども着手されています。
また、昨年の10月から住宅金融支援機構が支援する「フラット35」に中古住宅購入費用と性能向上リノベ費用を一体化して有利に借りられる「フラットリノベ」の提供が始まっています。
このように、促進策を具体化する動きが始まっているとともに、国土交通省では、来年度の概算要求に「中古住宅・リフォームの推進」を盛り込んで、こうした対応策への予算確保を図っています。
耐震や省エネなどのリフォームに対する税制優遇なども継続される見通しですし、中古住宅+リフォームがしやすい環境が整いつつあるのです。
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