2023/01/25

vol.05 リノベ向き物件の探し方

vol.05 リノベ向き物件の探し方

こんにちは。
エコハウスの関野 哲也です。

本日は「中古買ってリノベ講座」第5回目をお送りいたします。

vol.01 リフォームとリノベの違い
vol.02 中古×リノベのメリット
vol.03 中古リノベのステップ
vol.04 リノベで失敗しないローン計画

vol.05 リノベ向き物件の探し方
vol.06 住宅内覧のポイント
vol.07 戸建ての耐震
vol.08 マンションの耐震

リノベ向き物件の探し方

「自分好みにリノベして理想の住まいを手に入れたい!」 と、雑誌で見るようなかっこよくリノベした住宅に憧れを持ち、中古物件情報をチェックする方が増えています。
しかし、中古戸建て・中古マンションの全てが、自分の思い描くリノベーションが出来る物件とは限りません。買ったあとで「こんなはずじゃなかった・・・」なんて後悔はしたくないですよね。そこで、リノベに最適な中古物件とはどんな物件なのか、戸建てとマンションそれぞれで押さえておきたいポイントを説明します。

思い切ったリノベを行う場合、物件の価格とリノベにかける費用のバランスが重要になってきます。 建物は築年数が経過すると当然資産価値も下がります。新築後その価値は一気に目減りしていきますが、20年以上経過するとそこからの下落は緩やかになってきます。特に戸建ての場合は、土地があるので築年数が経過しても比較的安定した価格で推移していきます。 つまり割高な築浅物件を選ぶより、築古物件を選んだ方が資産価値が下がりにくく、安い金額で物件を購入できる分リノベにかける費用を確保することができるのです。

築年数に関して、昭和56年以降の新耐震基準で建てられた物件を希望される方もいます。しかし築年数が古い物件ほど、戸建てもマンションも良い立地に建てられていることが多いのです。地盤や建物の構造など、築年数だけでない他の観点も踏まえながら物件を選ばれた方が選択肢も広がります。
中古物件の暗くて汚い、いかにも古くさい印象はリノベを行うことで解消されます。リノベーションを行う前提であれば、築年数20年以上経過している築古物件を選択するのも良い方法です。

 戸建て

「木造軸組工法」で建てられた住宅の場合は、「壁」を抜いたり「柱」を抜いたりすることが他の構造よりもしやすく、間取りを変更しやすいというメリットがあります。
一方、同じ木造であっても「ツーバイフォー工法」の建物は壁の撤去が難しく、簡単には間取り変更ができません。ハウスメーカーの施工でよく耳にする軽量鉄骨造についても、大きな間取り変更がしにくい場合があります。
しかしながらツーバイフォーや軽量鉄骨造で間取り変更が絶対できないというわけではないので、そのような構造の物件が気になった場合は専門の業者によく相談した方がよいでしょう。

戸建ての場合、マンションと比べると外壁・屋根など自身でメンテナンスを行うことが多くなります。築年数だけでなく、売主がどの程度これまで家を手入れしてきたかによって家の寿命は変わります。あらかじめ仲介会社を通じてリフォーム履歴を確認しておきましょう。また、どれくらいの周期で次のメンテナンスが必要になるかが分かるのでリノベーションの計画が立てやすくなります。

 マンション

RC造のマンションの構造で代表的なのが「ラーメン構造」「壁式構造」の2種類です。柱や梁で出来ているラーメン構造に比べ、壁式構造は壁で建物を支えている為間取り変更の自由がききません。
自由にリノベーションをしたい!とお考えであればラーメン構造がおすすめです。どちらの構造か判断できないときは、間取り図を見ると分かります。間取りの四隅が柱で出っ張っていたらラーメン構造の場合が多いです。

マンションには管理規約がつきものです。そこにはリノベーションを行う際の決まりも書かれています。例えば、よくあるのがフローリングの防音等級について。使いたいと思うフローリングや床材があっても、規定がある場合は定められた等級以上のものでないと使えません。その他マンションによって改装にかかわる記載がある場合は予め確認しておきましょう。

マンションはと共用部分とと専有部分に分かれており、共用部分を直すときは月々支払う修繕積立金等でその費用が賄われます。共用部分は自分で勝手に直すことができないため、廊下やエレベーター、外壁やエントランスなど補修が出来ているかを目で見て確かめてみてください。室内がきれいでも、共用部分に大きなヒビなどがあったら、住み続けるのに心配です。合わせて共用部分の修繕履歴や長期修繕計画が立てられているかどうかをチェックし安全性を確かめましょう。

 購入前に専門業者に相談を

リノベ向きの中古物件について話してきましたが、大きくいうと「築年数」「構造」「補修履歴」は「戸建て」も「マンション」も共通して確認しておくべきポイントといえるでしょう。

中古物件は見た目や築年数だけでは判断できない部分があります。購入してしまってから予定していたよりもリノベーションに費用がかかってしまい、希望していた工事が出来なかったとなっては満足できないですよね。購入前に専門業者に相談し、満足のいくリノベーションを楽しみましょう!

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