2023/01/25

vol.08 マンションの耐震

vol.08 マンションの耐震

こんにちは。
エコハウスの関野 哲也です。

本日は「中古買ってリノベ講座」の最終回、第8回目をお送りいたします。

vol.01 リフォームとリノベの違い
vol.02 中古×リノベのメリット
vol.03 中古リノベのステップ
vol.04 リノベで失敗しないローン計画
vol.05 リノベ向き物件の探し方
vol.06 住宅内覧のポイント
vol.07 戸建ての耐震

vol.08 マンションの耐震

今回の講義で最後になります。
Happyをdesignするリノベーションを、ぜひ一緒に実現しましょう!

マンションの耐震

基本的には昭和56年以降に建てられた新耐震基準のマンションを選ぶことをお勧め致します。

 マンションの形状と耐震性

建物形状としては、一般的に箱型のシンブルな形状のものが最も耐震性に優れていると言われています。そのマンションを真上から見た時に、四角形ではなく、T字型やコの字型になっているマンションは、耐震性に優れているとは言えません。(中には緻密に計算されたものもあるようですが)

またピロティと呼ばれる1階部分に壁がなく柱のみで支えている設計は、一般的には耐震性が弱いと言われています。阪神淡路大震災や熊本地震では、ピロティ形式のマンションの倒壊が特に目立ったようです。

一方で、東日本大震災の際、ピロティ形式のマンションは津波による崩壊がほぼ見られなかったそうです。1階部分が吹き抜けになっていることで、水の通り道となり、建物が受ける衝撃が緩和されたと推測されます。

 「免震」「制震」「耐震」

次にマンションの地震への強さを表す言葉として、「免震」「制震」「耐震」の3種類をご紹介します。

「免震」は、地震の揺れを受け流します。建物の基礎にゴムなどでできた免震装置を設置し、地震の揺れを足元で吸収します。大地震では建物が長くゆっくりと揺れることで、建物が損傷したり家具が倒れたりしにくくなります。

「制震」は、地震の揺れを吸収します。ダンパーなどが揺れを吸収して、地震の力がダウンします。建物の壁や柱などにダンパーと呼ばれる制振装置を組み込み、地震の揺れを吸収する構造です。大地震でも建物のひび割れなどを少なくすることができます。

「耐震」は、地震の揺れに耐えます。建物への耐震性も大事ですが、意外と見落としがちなのが地盤の強さです。マンション自体の耐震性が十分でも、地盤が弱ければ耐震に強い建物にはなりません。

 地盤の良し悪しは地盤の固さで決まる

そして地盤の良し悪しは、その地盤の固さで決まります。固い地盤の方が地震による揺れを軽減できますが、柔らかい地盤(軟弱地盤)だと揺れが増幅されるため耐震性の観点から見ると、優れているとは言えません。

また築年数よりも、管理の良し悪しが大切だといわれています。建物の耐震性や耐久性は、建築された時点の構造だけでなく、維持管理の良し悪しによっても大きく左右されます。たとえば、鉄筋コンクリート造の建物でも、長年の風雨にさらされると外壁にひび割れが発生することがあります。きちんと補修していけば問題ありませんが、適切な対処をしなければ徐々に中の鉄筋が錆びるなど腐食につながります。

なので築年数だけにとらわれるのではなく、修繕履歴や計画などを確認することが大切です。しっかり管理されているマンションなら、管理状態を推測できる管理組合の総会議事録、修繕履歴などの開示も可能です。

単純に築年数が古い=建物が弱いとは限らないのです。建物形状や管理状態などから総合的に判断していくことが重要です。

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